難案件をともに乗り越えることによって。
- 三鷹の物件のことも、よく覚えていますよ。アレも思い出深いなぁ。
- あの案件も、吉田さんがいなかったら絶対にまとまらなかったね。「土地を売りたい」っていう相談を受けてREINSに登録したら、その1時間後に、もう問い合わせが来ちゃって。まだ図面もできてないのに……。
- そうでしたね。
- 「この物件、まだありますか?」「近いので、現地に行ってもいいですか?」って。そして、その1時間後には、買い付けが入っちゃった。そこまでは良かったんだけど……。
- 実際は「この土地、どう売るのだか……」って感じでした。相続絡みで、かつ、相続人が障害者の方だったんです。後見人を立てないといけないし、裁判所の許可も必要。その手続き許可も難しい状態だったんですよね。
- そう。私が扱っていた案件だったんですけど、本当に難しくて、吉田さんに相談しました。
- あの時は、買い手側の思惑と、我々の思惑が合致しない部分があって、お客さんが少し不安定になってしまった。それは買い手側の問題なんだけど、さらにさっき言ったように、売り手側にも問題がある。そういうゴチャゴチャした状態を、きれいに整理するっていうのが、あの案件の大きな課題でしたね。
- たしか吉田さんに、直接お客さんにも会ってもらいましたよね。
- そうです。深掘りすればするほど、難しい問題だと分かったので、実際にお客さんの元に足を運びましたね。
- あんな複雑な案件を整理できる経験を持っている人、なかなかいないですよ。
- まあ、あの頃はああいう類のものを、結構やっていましたからね。
- あの三鷹の物件って、いつくらいだっけ? 出会ったすぐだよね?
- はい。だから、ジャケット事件のすぐ後です(笑)
互いの仕事を、よりスムースに進めるために。
- だから、吉田さんに初めてお会いした時の印象は「この若さで、本当にいろいろなことを経験しているんだな」って。パッと見の華やかさに裏にある苦労も含めて。
- まあ、苦労っていうほどでもないですけどね(笑)
- でも、経験値としては、普通の人にはないレベルですよ。親しくなってすぐに、三鷹の物件で助けてもらったので、すごく信頼するようになりました。ジャケット事件があって(笑)、三鷹があって、公私関係なく、親しくなりましたね。
- そこから、本当にいろいろとやりましたよね。実際の契約の場面に私が関わることはなくても、ことあるごとに、お話しをいただいて。
- 困ったら、吉田さんに相談しています。大人の家庭教師ですから(笑)。本当にいつもすいません。
- とんでもないです! 高木さんとのお仕事は、普通なら踏み込めない領域まで入っていけるので、やりやすいんです。
- あ、そうなの? 私としても、オーナーさんに「この人は、信頼をおける方です」って紹介できるので、やりやすいんですよね。というのも、不動産の仕事って、ごまかそうと思えば、いくらでもごまかしたがききます。だから“悪徳”なんて言葉も出てきます。実際に、そういう人もいるし……。
- そうですね。決められたルールを当たり前のように守るだけなんですけどね。
- 現在では、吉田さんをはじめ、信頼できるパートナーがたくさんいるので、お客さんにも「私の後ろには、大田区のスペシャリストが、すべて揃っている!」って言っています(笑)。
- あと、この歳になると、なかなか他の人に質問ってしにくくなるんですよね。「こんなことを聞くの、恥ずかしいな」とか。「まだこんなことも分からないの? って、思われるかな」とか。そういう部分を超えて、話ができる間柄ですよね。